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2021/6/21
柔道整復師とトレーナー
柔整トレーナーコース1年生の担任・菊地先生は、日本スケート連盟フィギュアスケート部門のトレーナーとしても活躍しています。今回は、「柔道整復師とトレーナー」というテーマでインタビューしましたので、これから進路選択を迎える高校生の皆さん、参考にしてください!
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菊地 正 先生(本校51期卒業生)
・柔整トレーナーコース1年生 担任
・附属実習施設「杏文パフォーマンスセンター」トレーナー
<資格>
柔道整復師.鍼灸師
日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
NSCA-CPT
<プロフィール>
小学生から高校までサッカーを経験⇒
高校卒業後、東京柔専に入学。在学中は、鍼灸接骨院で研修⇒
東京柔専を卒業後は整形外科に就職。整形外科在籍中に鍼灸師の資格を取得。
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Q.菊地先生はフィギュアスケートのトレーナーをしていますね。
高校までずっとサッカーをしてきたので、サッカーのトレーナーを頼まれることが多かったですが、7年前に知人の紹介で、スケートのトレーナーの方と知り合ったご縁で、日本スケート連盟フィギュアスケート部門のトレーナーに所属することになりました。
Q.スケートの経験はないですよね?やったことがない競技のトレーナーは大変じゃないですか?
スケートの経験はないです。僕はサッカーをしてきたので、サッカーのトレーナーをするときは競技経験が強みになります。でも、経験があると、自分の経験だけに頼って判断してしまいがちなので、そこは気を付けなければいけません。
スケートは全く経験がなかったので、まずは選手の動きをよく観察することからスタートしました。試合中・練習中の氷上や陸上での身体の使い方、動きを見ます。それから、まわりのスタッフにも積極的にコミュニケーションを取り、いろいろ質問をして話を聞きました。もちろん、自分でもやってみました。選手のようにはいきませんが、自分でやってみることで気づくことがあります。
選手とのコミュニケーションをスムーズにするために、ルールなどを知っておくことも大切です。フィギュアスケートは採点競技で、ジャンプ・スピン・ステップなどの技術と、スケーティングやパフォーマンスなどの演技構成で得点を競います。基本的なルールや演技の内容を知らないと、選手やスタッフとの連携がとれません。
Q.所属するトレーナーは柔道整復師ですか?
そんなことはないです。僕以外のトレーナーは理学療法士の資格者です。
Q.トレーナーとして活躍したい場合、どのように資格を選ぶのがいいですか?
一般的に「トレーナー」という場合、その仕事の範囲は限定されていません。また、何の資格を持っていたらトレーナーである、という決まりもありません。大きく分ければ、メディカル=医療の知識・技術か、トレーニング=パフォーマンスアップの知識・技術で選手をサポートするか、に分かれます。様々な資格や知識を持った方が、その特徴を活かして、チームや選手などのニーズに合わせて活動しています。
メディカル=医療の場合、柔道整復師のほか、理学療法士や鍼灸師などの資格を持っている方が多いです。その中で、柔道整復師の強みは、外傷(ケガ)への対応や知識が豊富であること。
僕は、整形外科で勤務している間に、たくさんの外傷(ケガ)を診てきました。ケガをした選手は日常生活に戻るのが目標ではなく、競技復帰し、パフォーマンスを上げることが目標です。競技復帰に向けて、この過程をサポートできるのが柔道整復師の強みだと思います。
最後に、柔整トレーナーコース1年生の担任として、意気込みをどうぞ!
選手を支えたい、サポートしたい、という入学当初の想いを大切にしてください。これからの3年間は、卒業後に出会う選手のために、しっかり学んでほしいです。
僕もまだまだ学びの途中ですが、これまでに経験してきたことを、クラスのみんなに伝えていきます。一緒に頑張りましょう!
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