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東京柔専ブログ

2021/7/8

授業紹介第9回「高齢者・競技者外傷」村越先生

DSC00110①.jpg今回は3年生午後部の授業を紹介します。
柔道整復師といえば、「ケガ治療のスペシャリスト」ですが、今回の授業は外傷を予防する授業。その内容について村越先生に教えてもらいました。


授業の内容

競技者と高齢者の外傷予防を学びます。それぞれは以下のような内容です。
高齢者:予防医学を学びます。歳を重ねていくと筋肉が衰えていくので、転倒しやすくなり、ケガにつながってしまいます。転倒しないようなトレーニングや認知症の予防としての運動療法も学びます。
競技者:トレーナーとして、どんなトレーニングを提案すれば良いか、その適切な強度を知るため、運動した時の身体の変化を学びます。あまりにも強度が強すぎればケガにつながりますし、逆に弱いと全く筋力をつけることができません。さらに競技によってもトレーニング内容は大きく変わります。
トレーニングの種類についても教えますが、KPAの運動療法コースではその内容を実技で学ぶので、両方学んでいると理解が深まると思います。
*KPA:手技・物理療法と運動療法を学ぶことができるクラブ活動。授業+αで学ぶことができます。


授業で大切にしていること
90分間しゃべり続けないようにしています。ブログ村越先生①.jpg人間の集中力って15分くらいで限界だと思うんです。だから、インプット(授業)⇒アウトプット(問題演習)⇒確認(友達同士で問題を出し合う)という25分くらいの流れを3サイクルくらいしながら授業を進めていくのが理想です。


先生が柔道整復師を目指したきっかけ
父親がジムを経営していたので、トレーナーという職業が身近にありました。私自身も野球・柔道・ラグビー・アイスホッケーなどのチームのトレーナーをやっていたことがあります。トレーナーとして働く中で、もう少し身体のことを学んでみたいと思い、「治療」に興味を持ち始めました。せっかく学ぼうと決意したので、トップレベルの学校で学びたい、とにかく3年間は必死でやろうという思いで上京し、東京柔専に入学しました。


柔道整復師という職業の魅力とは?
手技が一番魅力的だと思います。「手技」というのは施術する人によって効果が全然違うんですよ。色々な手技を組み合わせて施術するとうまくいくこともあって、すごく奥が深い世界なんです。柔道整復師ならではの魅力的な施術方法ですよね。


東京柔専が合格率100%になっている理由は?
国家試験の対策テキストや模試の精度が高いからだと思います。今までの国家試験のデータを全て網羅したテキストを配布したり、直前期は毎週模試を行ったりすることで知識のムラをなくしていきます。あとは学生たちが私たちを信頼して、頑張ってついてきてくれることですね。教員と学生の間の信頼関係は抜群だと思いますよ。


学生に向けてのメッセージ

DSC00116.JPGのサムネイル画像他人の痛みに共感できる柔道整復師になって欲しいです。痛みというのは心の痛みも含めてです。
私は、他人を幸せにできれば自分も幸せになれると思っています。例えば、接骨院で施術したときに患者さんに「ありがとう」と言われたらすごく嬉しい。そうやって他人を幸せにすると、信頼関係も築けると思うんですよ。信頼している先生に施術してもらった方が、治りが早い気がするんです。だから私は学生と接するときも素直に正直に接して信頼関係を築くようにしています。そうやって信頼され、他人のために尽くしてあげるような柔道整復師になって欲しいと思います。


柔道整復師としても、トレーナーとしても「信頼」されるのが大切だと先生は話してくれました。

ブログ村越先生②.jpgそういえばこのクラス、第1回の授業紹介で見学させてもらったクラスでした。あの頃はまだ入学したてで授業についていくのが精一杯な様子がありましたが、今では顔つきが全然違います。授業後に残って勉強している学生もちらほら...これが村越先生の話してくれた東京柔専らしさかもしれません。
彼らが1年生だったときの授業紹介第1回「解剖学~運動器~」のブログもぜひ読んでください。そして、そのときに登場してくれた学生を発見したので、同じポーズで写真を撮らせてもらいました。お願いするとすぐに同じポーズをとってくれて...こんなにノリのいい3年生になりました!これも東京柔専ならではです。