カリキュラムは、「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」から構成されています。
- 「基礎分野」
- 医療従事者として必要とされる教養や豊かな感性を身につけます。患者さんの心理を理解して施術にあたれるよう、コミュニケーション能力を高めましょう。
- 「専門基礎分野」
- 人体の構造や機能、心身の発達について知るため、解剖学や生理学、運動学、診療方法や主な疾患などの基礎医学を学びます。
- 「専門分野」
- 柔道整復師として適切な施術ができるよう、様々な外傷、障害への対応と、それらの予防に必要な知識、技術を学びます。
また本校では、3年間を通して授業時間外に臨床実習を実施しています。1年次と3年次は学校附属の接骨院で、2年次は学校指定の外部施設やスポーツの救護現場で、合計180時間を学ぶ必修科目です。接骨院での実習は、実際に患者さんと対面し、問診や施術、カルテの書き方、コミュニケーションの取り方など、接骨院の日常を学びます。2年次は、対象となるスポーツの救護現場を自分で選択し、教員の指導の下、選手へのサポートを学びます。
1年次
〈 共通カリキュラム 〉
柔道整復師を正しく理解し、人間力を磨く。
柔道整復師という国家資格について正しく理解するとともに、今後の学習の基礎となる知識をしっかり身につけます。 そして、柔道実技で健全な心身を培いながら、社会人としてのマナーを修得します。
〈 臨床実習 〉
附属臨床実習施設
【杏文接骨院】
医療現場で必要な基本的なマナーや実務を学ぶ。必要な技術が身につくよう学年末に試験を行い、2年次の校外施設での実習に備える。
2年次
〈 共通カリキュラム 〉
柔道整復のあらゆる臨床技術を実習する。
柔道整復師の社会的な役割を認識し、体得すべき多くの徒手技術の基礎を体験。また、社会の中での役割を理解し、行動として習慣化します。さらにコミュニケーション能力や異文化に対する適応力を身につけます。
〈 臨床実習 〉
外部臨床実習施設
本校教員や卒業生が勤務する約20施設の接骨院・クリニックで、来院する患者の対応や実際に行われる手技を学ぶ。
スポーツの救護現場
国内外を問わず、教員が引率する様々なスポーツ現場で、選手のケアや応急処置を学ぶ。
3年次
〈 共通カリキュラム 〉
国家試験全員合格に向けての総仕上げ。
授業で修得した柔道整復師の幅広く、奥深い学問領域。ここから「国家試験」の切り口で整理していきます。そして、国家試験の出題傾向の分析を加え、試験前日まで徹底的に合格までの指導をします。
〈 臨床実習 〉
附属臨床実習施設
【杏文接骨院】
3年間の集大成として、臨床現場における知識や技術を振り返る。卒業後を見据えた実践的な実習を行う。